この本には、未経験者がプログラマーになるために必要なことが書かれています。
初心者がプログラミングやPythonの全体像をざっくり知るのに最適な参考書になっています。
書籍「独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで」について、
この本の概要や、目次、オススメできる人/できない人などをレビューします。
筆者が実際に読んだところ、下記のような感想を持ちました。
この本のポイント
- pythonの文法、周辺知識の全体像をざっくり把握できる。
- Bashの使い方など、技術者として仕事をするうえで避けられない内容についても解説されている。
- 文書が堅苦しくなく、コードも複雑ではないので、電車の中などでも気軽に読める
この本を読んでゴリゴリコードが書けるようになったり、pythonのライブラリを使いこなせるようにはなりません。
pythonとは何?からはじまり、pythonの基本文法、オブジェクト指向の考え方、さらには技術者であれば避けては通れないBashに至るまで、幅広くpythonとその周辺知識について学ぶことができます。
この本は、python初学者が1~2冊目に学ぶ本として、最適だと思います。
この本でpythonについてざっくりと学び、全体像をつかんで、不足している知識をネットや他の書籍で学習するのが良いかと思います。
以降、目次や、この本をオススメできる人 / できない人などを紹介していきます。
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「独学プログラマー」の目次
全部で6部構成になっており、pythonの基本文法から、プログラマーとして必要となる知識について、広く浅く学べる内容となっています。
- 第1部:pythonの基本文法
- 第2部:オブジェクト指向プログラミング
- 第3部:プログラミングの周辺技術(Bash、パッケージ管理など)
- 第4部:データ構造、アルゴリズム
- 第5部:プログラマーとしての次のステップ
- 第6部:より良いコードについて
どの技術分野でもそうですが、学び始めは何から手を付けてよいかわからず、学ぶべき内容が膨大に思え、
無駄な学習が増えたり、心が折れて挫折に繋がってしまいます。
この「独学プログラマー」のように、全体像をざっくり拾ってくれる参考書を一度読んでおくと、
コードを書く上で最低限知っておくべきことが分かるので、その後のpythonの勉強を効率良く進めることができるようになります。
この本の目次は下記のとおりです。
~ 第1部 ~
第1章 イントロダクション
第2章 さあ、はじめよう
第3章 プログラミング入門
第4章 関数
第5章 コンテナ
第6章 文字列操作
第7章 ループ
第8章 モジュール
第9章 ファイル
第10章 知識を1つにまとめる
第11章 ハマった時の助け
~ 第2部 ~
第12章 プログラミングパラダイム
第13章 オブジェクト指向プログラミングの4大要素
第14章 もっとオブジェクト指向プログラミング
第15章 知識を1つにまとめる
~ 第3部 ~
第16章 Bash
第17章 正規表現
第18章 パッケージ管理
第19章 バージョン管理
第20章 知識を1つにまとめる
~ 第4部 ~
第21章 データ構造
第22章 アルゴリズム
~ 第5部 ~
第23章 プログラミングのベストプラクティス
第24章 プログラマーとしての最初の仕事
第25章 チームで働く
第26章 さらに学ぼう
第27章 次のステップ
~ 第6部 ~
補章 より良いコードにするために
補章 継続して学ぶために
目次から抜粋
第1部で、pythonの基本文法について、ひととおり紹介されています。
データ型や、関数、ループなど、pythonでコードを書く上で必須となる内容について解説されています。
第2部は、プログラミングの全くの初心者の方には難しい内容ですが、pythonのオブジェクト指向について紹介されています。
クラスの継承などは、理解に苦労するところなので、この本のようにざっくり体系的に知ることができるのは良いと思います。
(ただし、使いこなすところまではいけないと思うので、自分でネットなどで調べて練習する必要があります)
第3部は、Bashや、正規表現、pipを用いたバージョン管理など、pythonを使いこなしていく上で必要となってくる周辺技術について紹介されています。
各章の最後には、その章で登場した用語集と、チャレンジ問題が用意されています。
チャレンジ問題の解答はネット上に公開されています。
「独学プログラマー」の解答
本のレビューを見ていると、「本に記載されているURLでは回答にアクセスできない」という口コミが散見されます。
こちらのURL先のPDFには、独学プログラマーに記載されている解答へのリンクがまとめられています。
こちらに記載されているURLからであれば、問題なく解答ページに辿りつけるようです。
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「独学プログラマー」をおすすめできる人
独学プログラマーについて、概要を紹介していきました。
そのうえで、この本をオススメできる人は下記ような方になるかと思います。
この本がオススメな人
- pythonの基本的な文法や周辺知識をざっくり知りたい人
- プログラマーとしての独学方法を知りたい人
- 堅苦しすぎない本が好きな人
- python初学者で、参考書1~2冊目の人
- 大学生~社会人
何度か書いていますが、この本の特徴として、
pythonの基本文法からプログラマーとして必要となる知識について、広く全体像を把握できる構成となっています。
広く学べる一方、1つ1つ内容を掘り下げるわけではないので、この本を読んだだけでコードを書けるようにはなりません。
この本でpythonについてざっくりと学び、全体像をつかんで、不足している知識をネットや他の書籍で学習するのが良いかと思います。
「独学プログラマー」をおすすめできない人
この本をオススメできない人は下記ような方になるかと思います。
この本に向かない人
- プログラミングを全く知らない超初心者
- pythonのコード記述力をゴリゴリに伸ばしたい人
- pythonのライブラリを使いこなしたい人
- 具体的にpythonで実現したい処理がある人
初心者向けの本ではありますが、まったくプログラミングを知らない人には向かないと思います。
オブジェクト指向など少し難しい話も出てくるので、ある程度の予備知識があった方が理解はスムーズにできると思います。
また、具体的にpythonで実現したい処理がある人にも向いていないと思います。
サンプルコードは簡潔で分かりやすいのですが、"Excelの自動化"などの具体的な処理が例題として解説されているわけではありません。
まとめ
「独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで」について紹介していきました。
筆者は、ある程度Pythonを勉強してからこの本を読みましたが、
python勉強開始当初につまづいたところについてことごとく解説してあり、もっと早くこの本に出会っていれば、効率よくpythonを学べたと後悔しています。
pythonを学び始めたばかりで、勉強すべき内容の全体像が見えず困っている方は、是非読んでみてください。
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